妊娠線の予防と対策
『妊娠線とは』
「妊娠線」とは、急激にお腹が大きくなると皮膚のが伸びるのについていけず、縦にみみず割れのような線がいくつも出てくるのを言います。
痩せている人が急激に太ったりすると、そのような線ができますが、それと非常によく似ています。
妊娠線には、個人差があり、出来やすい人・出来にくい人がいるようです。妊婦さんの8割〜9割の人に、この妊娠線が出来るといわれています。
『なぜ妊娠線は出来るのか?』
皮膚は本来、表皮・真皮・皮下組織の3層からできています。
妊娠中は、お腹のあかちゃんの成長に伴い、お腹が大きくなると、どんどん表皮は伸びていきます。
ですが、真皮・皮下組織には弾力性に欠けているので、亀裂が生じます。
これが一般的に言われている「妊娠線」です。
早い人ではつわりが終わる4ヶ月頃から、遅い人でも7ヶ月頃には出てきます。
『妊娠線の出来やすい時期』
これには個人差がありますが、一般的に、妊娠7ヶ月目〜(24週を過ぎたあたりから)妊娠線が出てくると言われています。
『妊娠線とかゆみ』
妊娠線とかゆみについては、妊婦の方・出産された方、全ての方に共通した悩みの1つとも言えます。
医学用語では「妊娠性掻痒」といいます。
妊娠によりホルモンや皮膚が変化したりして、肝臓に負担がかかることから起こるといわれています。
かゆみの予防としては、毎日シャワーを浴び身体を清潔にして、下着についてもお肌に優しい生地を選んで下さい。
かゆみが強かったり、止まらない場合は、かかりつけの医師へ相談し、かゆみ止めなどを処方してもらうことになります。
『妊娠線の予防』
妊娠線の一番は乾燥によるもの。ホルモンのバランスが崩れていて、肌もカサカサ。
適量のマッサージクリームを手取り、気になる部分に伸ばして、やさしくマッサージしてください。
1、お腹の下あたりから、手の平全体を使って優しく円を描くようにマッサージします。
2、ひざ裏から太もも・お尻にかけて、同じく円を描くようにマッサージします。
※朝夕2回、特にお風呂上りにマッサージをすると効果的です。
また、体重管理にも気をつけて下さい。
安定期に入ると、1ヶ月で3〜5キロ太ってしまう妊婦さんがいますが、これは×です!
急激に太ってしまうと、妊娠線も出来やすく、妊娠中毒症といった深刻な症状が出てしまう場合もありますので、体重が増えないよう注意が必要です。
※体重の増加は8〜10kgまでです!