妊娠中は葉酸を摂取するようにしましょう
『葉酸とは?』
葉酸は、ラテン語で「葉」を意味する「フォリウム」から名づけられ、最初に発見されたのは、ほうれん草の葉からと言われています。
葉酸は、植物に多く含まれるビタミンB群の一種で、貧血気味の方や胎児の正常な発育のために特に重要な栄養素です。
『どうして必要になるのか』
受精から妊娠12週頃までに、赤ちゃんの重要な器官が完成されると言われています。
この時期には特に葉酸が必要とされており、厚生労働省は2002年4月以降、母子手帳に葉酸の必要性を記載しています。
『妊娠中から授乳中も摂った方がいいの?』
葉酸は妊娠期で通常の倍、授乳期で1.4倍必要です。
また、鉄は妊娠期・授乳期ともに1.6倍必要となります。
妊娠前から妊娠・授乳期を通して、毎日摂ることが大切です。
『葉酸が多く含まれる食べ物』
葉酸は、葉物野菜や緑黄色野菜、動物のレバー(牛、豚、鶏)などに多く含まれています。
ほうれん草(生1束・200g)・・・約420μg
ブロッコリー(生1房・20g)・・・約42μg
鶏レバー(生1切れ・40g)・・・約520μg
いちご(6粒・30g)・・・約27μg
『食事から摂取できないの?』
葉酸は水に溶けやすく、熱に弱い、吸収しづらいという最大の弱点をもっています。
例えば、ほうれん草を調理する場合、水洗いやゆでるなどの調理でおよそ半分の葉酸が失われ、さらに体内に摂取された葉酸のうち35%はそのまま排出されてしまいます。
つまり、私たちの体内に吸収される葉酸は、素材の状態のおよそ3分の1程度なのです。
そんな弱点を補ってくれるのがサプリメントです。
野菜だけでは足りないなぁ〜という日は、サプリメントを上手に利用しましょう。
『貧血が気になる』
葉酸と一緒に鉄分やビタミンB群を摂りましょう。
鉄は葉酸と並んで赤血球を作るのに必要な栄養素です。
またビタミンB群は、葉酸の働きを助けます。