おたふくかぜ
『おたふくかぜとは?』
ムンプスウイルスの飛沫感染によってうつり、潜伏期間は16〜18日です。
耳の下の耳下腺という唾液腺が炎症を起こして腫れ、痛みを伴う病気です。
耳下腺の腫れは両側だったり、片側だったりします。
同時に腫れることもあれば、はじめに片側が腫れて2〜3日してから反対側が腫れることもあります。
また、耳下腺だけでなくあごの下の顎下線が腫れることもあります。
熱は38度前後でそれほど高くなりませんし、全くでない場合もあります。
発病してから7〜9日はうつる可能性があるので注意が必要です。
唾液腺から唾液を出す管が腫れるので唾液がでると痛くなります。
あまりかまなくてもいいものを与えましょう。熱は2〜3日で引き、4日〜約1週間で腫れもひいてきます。
『治療方法と注意』
安静にして、自然に治るのを待ちます。
食べ物を噛んだり、唾液が分泌されると痛むので、柑橘類などの酸っぱいものは避け、のどごしのいいものを与え、水分補給もしっかり行います。
腫れた頬の痛みを和らげるには、ぬれたタオルで冷やします。
逆に温めたほうが気持ちがいいのであれば、温湿布などをしてあげましょう。
まれに、耳下腺が腫れて3〜10日後に激しい頭痛や嘔吐などの症状がでる無菌性髄膜炎や、難聴や睾丸が腫れて痛む睾丸炎などの合併症を起こすことが。
大人の男性が睾丸炎になると、まれに赤ちゃんができなくなる場合もあるので注意が必要です。
2歳から9歳ごろにかかることが多く、一度かかれば免疫がつきますが、後に耳下腺が腫れることがあります。
これはウイルスで起こる場合が多く、症状も軽くすみます。
母乳を与えているママがおたふく風邪とわかったときは、診断がつく前の潜伏期間に赤ちゃんに感染している可能性があります。
赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。